シーズン 2
32

【ネタバレ感想】アニメ『葬送のフリーレン』第2期 第32話(第2期4話)「誰かの故郷」

投稿日: 2026年2月6日
感想
ネタバレ
第2期
北部高原編

【ネタバレ感想】アニメ『葬送のフリーレン』第2期 第32話(第2期4話)「誰かの故郷」

2026年2月6日、原作でも人気の高い「デート回」が放送されました。若者二人の少し青臭い空気感と、それを見守るフリーレンの眼差し、そして後半の北部高原での激闘。静と動のバランスが心地よく、視聴後には静かな満足感に包まれる一話でした。

総評:巡りゆく「想い」が、厳しい旅路を彩る一話

今回のエピソードは、まさに『葬送のフリーレン』らしい「時間の重なり」を感じさせてくれる回でした。

前半のデートパートでは、不器用なシュタルクと、不安げなフェルンのやり取りにキュンとしました。アニメオリジナルと思われるヒンメルとの「猫探し」の描写は、フリーレンがヒンメルの言動を通してフェルンの心の機微を察しているような、非常に情緒的なシーンとして描かれていました。

ハイター、アイゼン、そしてヒンメル。かつての仲間たちの教えが、今の若い二人の指針となっている……その継承の自然な美しさをかみしめる時間でした。

第32話

物語は、いつになくそわそわとしたフェルンの姿から始まります。デートに着ていく服に悩み、フリーレンに意見を求めるものの、当のフリーレンは「どれも一緒じゃない?」とあまり興味なさげ。フェルンがフリーレンを三つ編みにしてしまうという怒りのぶつけ方がコミカルでとても可愛い演出でした。そんな日常のひとコマが、これからの過酷な旅路の前の「凪」のような平穏を感じさせます。

デートでは、シュタルクは自信なさげで浮かない顔?気づいてか、気づいていないのか、フェルンを女性として意識し始めたのが初々しい。一方のフェルンも、シュタルクがフリーレンの話ばかりすることに、「自分には興味がないのではないか」と不安を募らせている様子。せっかく履き慣れない、歩きにくい「お洒落な靴」を選んで背伸びをしてきたのに、シュタルクは食べるものばかり。二人の気持ちが微妙にすれ違っていく様子は、見ていてもどかしくも愛おしい情景でした。

夕暮れ時、美しい街並みを眺める二人.そこでフェルンは「なんだかシュタルク様らしくなかったです」と、胸の内の違和感を口にします。実はデートコースをフリーレンに選んでもらったと告白するシュタルク。少し残念に思っていたが、自分のために必死に考えた結果だったと知って安心したのか、いつもの雰囲気に戻るフェルン。二人の話も盛り上がり、微笑ましい時間となりました。

その後、温泉に浸かりながら機嫌よさそうにしているフェルンを見て、フリーレンはかつてヒンメルと二人で「猫探し」をした時のことを思い出します。「期待した通りにいかなくても過程が楽しければいい。そんなことでも人は機嫌がよくなるものなんだ」――当時ヒンメルに言われた言葉から、フリーレンは今日のデートが楽しいものだったと察したのかもしれません。かつて自分とヒンメルが見たのと同じ夕日を、フェルンとシュタルクが眺めた。そんな時間の重なりを感じさせる演出が素敵でした。

後半は、一級魔法使いとなったフェルンのすごさを改めて確認する描写もはさみながら、魔物の巣窟である北部高原へと足を踏み入れます。命の危険を感じるほどの激闘の繰り返しの末に辿り着いたある集落で、シュタルクは「こんな危険な場所で暮らす必要はないのでは」と疑問をぶつけますが、村人の返答は「誰が故郷を捨てられましょうか」という重いものでした。

さらに続く激戦。防御魔法をも粉砕する強敵を前に、シュタルクが自らを犠牲にすることで3人で勝利を掴み取ります。満身創痍の彼は、「やっぱり海路で迂回した方が良かったんじゃないか」と弱音を漏らしますが、フリーレンは、同じ問いをぶつけた自分にヒンメルが言った「ほかの誰かの故郷も守りたいんだ」という言葉を思い出していました。

「北部高原が故郷の人だってたくさんいるんだよ」というフリーレンの言葉とともに、これまでの旅で出会った人々の顔がフラッシュバックします。勇者ヒンメルが歩んだ道は、魔王を倒すためだけの道ではなく、そこに生きる誰かの「大切な場所」を一つずつ守り抜くための道だった。シュタルクの兄・シュトルツが登場する回想演出も加わり、言葉の重みがより深く伝わってきました。想いを新たにするシュタルク。

最後は、腰が抜けたシュタルクと、パーティとしての連携をもっと意識をしていかないとと話すフェルンとフリーレンで、今回のエピソードは幕を閉じました。

次回の予想

次回のタイトルは「北部高原の物流」。
過酷な環境下で人々がどのように生活の基盤を維持しているのか、その知恵と矜持に焦点を当てたエピソードになりそうです。原作の流れを考えると、険しい山道を物資を運びながら進む輸送隊や、それを守る護衛たちの苦労が描かれるのではないでしょうか。

今回「誰かの故郷を守る」意味を再確認したフリーレンたちが、今度はその日常を支える「物流」を守るために奔走することになりそうです。「フリーレン様を買い戻すしかないですね」とは果たしてどういう状況なんでしょうかw 過酷な旅路の中でも、フリーレンが何かやらかして質入れされるような、彼女らしいコミカルな一幕が期待できそうですね。厳しい自然環境との戦いと、思わず笑ってしまうような日常がどう混ざり合うのか。次回の放送も楽しみです。

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