シーズン 3
27

【ネタバレ感想】アニメ『【推しの子】』第3期 第27話(第3期3話)「コンプライアンス」

投稿日: 2026年1月28日
感想
ネタバレ
第3期
星野ルビー
斎藤壱護

【ネタバレ感想】アニメ『【推しの子】』第3期 第27話(第3期3話)「コンプライアンス」

2026年1月28日に放送された第27話。今回は、かつての天真爛漫な「ルビーちゃん」が完全に過去のものになったことを突きつけられる、ある種、絶望的でゾクゾクするようなエピソードでした。

総評:瞳に宿る黒い星、そして「仕掛けられた」救済

今回のエピソードは、華やかなコスプレの世界の裏側で、冷徹な大人の戦略が渦巻く様子が実に見事に描かれていました。

現場をかき乱すリスペクトのないディレクターに対し、以前のルビーならただ憤っていたかもしれません。しかし、今の彼女は違います。その怒りさえもコンテンツとして、あるいは自分の地位を確立するための「駒」として利用する。失踪していた壱護という劇薬によって、彼女は芸能界の真の歩き方を学んでしまった。そんな彼女の底知れぬ怖さが、ラストのアクアのセリフによって決定づけられた回でした。

第27話

物語は、ネットテレビ番組『深掘れ☆ワンチャン』のコスプレ取材回から始まります。現場では、ディレクター・漆原の配慮に欠ける振る舞いによって、コスプレイヤーのメイヤとの間に修復不能なほどの亀裂が走ります。直前の衣装変更、作品へのリスペクトの欠如。コンプライアンスが叫ばれる現代においても、現場の歪みが弱者にしわ寄せとして現れる描写は、この作品らしいリアリティに満ちていました。

しかし、この最悪な状況を鮮やかに「整理」したのがルビーでした。彼女は現場の感情を掌握し、戦略的に立ち振る舞うことで、番組内での自分の価値を決定的なものへと押し上げます。その手際の良さは、もはや新人アイドルのそれではなく、老獪なプロデューサーのようですらありました。

その裏にいたのは、かつての苺プロ社長・斎藤壱護。復讐という暗い情熱を共有する壱護から教わった「戦い方」は、ルビーの中に眠っていた才能を、より尖った、より危うい形へと変貌させていました。瞳に黒い星を宿した彼女が、嘘を真実に変え、トラブルさえも踏み台にしていく姿には、観ているこちらも背筋が凍るような感覚を覚えます。

圧巻だったのは、番組後のアクアとルビーの会話です。
これまで復讐の道を独りで歩んできたアクアが、妹のあまりに用意周到な立ち回りに違和感を抱き、思わず問い詰めるシーン。
「これは、どこまでが。いや、どこからがお前の仕込みだ」
この言葉は、アクアですらルビーが「自分と同じ、あるいはそれ以上に深い闇」に足を踏み入れたことに気づき、恐怖した証でもあります。太陽のような笑顔の裏側で、一体どこまでが彼女の計算通りだったのか。ルビーの変容が、兄妹の絆をも侵食し始めていることを予感させる、緊張感あふれる幕切れでした。

次回の予想

次回、第28話。
ルビーの躍進はさらに加速するでしょうが、同時に彼女が失っていくものの大きさも浮き彫りになりそうです。アクアが妹の闇を止めようとするのか、あるいは共鳴していくのか。
壱護という指導者を得たルビーが、芸能界という戦場で次に誰を「利用」し、どんなステージへと駆け上がっていくのか。ルビーの変貌がもたらす波紋から、目が離せません。

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