【ネタバレ感想】アニメ『呪術廻戦』第3期 第51話「葦を啣む」
【ネタバレ感想】アニメ『呪術廻戦』第3期 第51話(第4話)「葦を啣む」
2026年1月22日放送。今夜、私たちは『呪術廻戦』という物語の中でも、とりわけ残酷で、そして震えるほど美しい「覚醒」を目撃しました。真希と真依、双子の姉妹が辿り着いた答えに、放送終了後もしばらく動けませんでした。
総評:小松未可子×井上麻里奈の魂の演技が紡いだ「地獄の産声」
第51話「葦を啣む」。一言で表すなら、それは「完璧なまでの神回」でした。呪術界の腐敗の象徴である禪院家という闇の中で、どれだけ虐げられても気高くあろうとした真希と、姉を愛するがゆえに自分を呪った真依。二人の精神世界の描写は、幻想的でありながら、心を引き裂かれるような悲しみに満ちていました。
MAPPAさんの演出も凄まじく、特に覚醒後の真希が父・扇を圧倒するシーンのスピード感と、あえてBGMを抑えて「肉を切る音」を際立たせた音響演出には、スタッフ陣の凄まじい「執念」を感じました。
第51話
物語は、呪具を求めて実家の忌庫(きこ)へ向かった真希が、父・禪院扇の待ち伏せにあう絶望的な状況から始まります。そこには、すでに扇によって深手を負わされた真依の姿が。
- 圧倒的な実力差を見せつける扇の冷酷さ
- 海辺の精神世界で語られる、双子の術師の「不完全さ」の正体
- 「私は、全部持っていくから。あんたは、全部壊して」
真依が真希の「呪い」をすべて引き受け、自らの命と引き換えに一振りの刀を創り出すシーン。井上麻里奈さんの、どこか晴れやかな、それでいて血を吐くような最期のセリフに、涙が止まりませんでした。真依が消えるのと引き換えに、真希は「天与呪縛」としての完全な完成を遂げます。
目覚めた真希が放つオーラは、かつての伏黒甚爾そのもの。父・扇が「気のせいだ」と自分に言い聞かせながら恐怖に歪む表情、そしてその首が飛ぶまでの一瞬の静寂。
「全部壊して」という遺言を胸に、血まみれの刀を手に歩き出す真希の姿は、もはや正義の味方ではなく、禪院家という巨大な呪いを終わらせる「破壊神」そのものでした。
次回予告
第52話は「葦を啣む ―乙―」。
覚醒した真希の進撃は止まりません。立ちはだかるのは、禪院家が誇る精鋭「躯具羅(くぐら)」、そしてあの禪院直哉。
真希が選んだ修羅の道の先にあるものを、私たちは見届けるしかありません。